数年前までは、それほど浸透していなかった“食育”。今では多くのママが「子どもの将来に関わる大事なこと!」と認識していることでしょう。
でも、食育ってどんな意味があって、どんなことをするのか、具体的にご存じでしょうか?
そこで今日は、ママ野菜ソムリエの筆者が、子どもの味覚に関する豆知識と年齢に応じた具体的な“食育”についてお話します。
■味覚の基礎作りは「離乳食期」から!
生まれたての赤ちゃんがすぐにごはんを食べることはできないので、子どもの味覚は6~7ヶ月の頃から始まる離乳食から育てていくことになります。
食事を通して、いろんな味を経験していく中でも、特に甘味には乳児期から反応しますが、塩味に関しては1~3歳にかけて徐々に発達していくようです。
“三つ子の魂百まで”とはよく言ったもので、この時期に経験した食事によって、生涯の食生活が左右される可能性があるのです。
広い意味での“食育”は、食に対する幅広い知識を身に着けることで、健康的な食生活を実践できるように育てることですが、その前段階として、乳幼児期も“食育”を視野に入れた食事を意識すると良いでしょう。
■年齢別!今日から始められる「食育」のポイント
甘味・酸味・辛み・苦み・旨みなどをたくさんの食材から学習させて、色んな味を覚えさせることは大切ですが、3歳頃まではできるだけ薄味にしましょう。
薄味というのは、老若男女問わず、健康のために心掛けたいことなのですが、まだ発達過程がさまざまな子どもの場合、年齢に応じた食事から“食育”を行うと良いでしょう。
まずは、気軽に取り組めることをご紹介しますので、ぜひ毎日の食事で心掛けてみてください。
●離乳期
「もぐもぐ・かみかみ・おいしい」を覚えましょう。ママやパパとご飯を食べると楽しいと思ってもらえることが大切です。この時期は、スプーンやフォークを上手に使うことが難しいので、無理せず、手づかみ食べでOKです。
●1歳
1日3回の食事のリズムを覚えましょう。
スプーンやフォークが上手に使えるようになると、食事が楽しくなってきます。子どもの「食べたい!」という意欲を育てる絶好の時期でもあります。
上手にスプーンやフォークが使えた時は、しっかりと褒めてあげてくださいね。
●2歳
いろいろな食材の味覚の幅を広げる時期です。旬の食材を取り入れた食事で、いろいろな味や食材・食品の経験をさせてあげましょう。
また、他の子どもに興味を持つようになるので、お友達と一緒にごはんを食べることもとても良い経験になります。食わず嫌いのものがあっても、「あの子が食べているから、自分も食べてみよう!」という気持ちが芽生えることもありますよ。
●3歳
食事のマナーを覚える時期。
お箸の使い方や基本的な食事の習慣・態度などを、毎日の家庭での食卓で、ゆっくり地道に育てていきましょう。
いかがでしたか?
幼少期の味の経験は、大人になった時の食習慣に大きく影響するものです。
濃い味付けを好むようになると、生活習慣病などの病気につながりますので、早いうちから食育を意識して、ぜひご家庭で取り組んでみてくださいね。
【関連記事】
※ 子どもが食事を好きになる!素晴らしい「フランスの食育」5つ
※ 6割の子どもが野菜嫌い!どうして「野菜ぎらいな子」になるの?
※ 食べてくれない…「離乳食嫌い」な子供のママが意外と見落としなこと3つ
※ 敏感肌の赤ちゃんに優しさを。ベビー服の上手な洗濯コツ3つ[PR]
【姉妹サイト】
【著者略歴】
※ 藤田光樹・・・ママ野菜ソムリエライター。独身時代に、野菜ソムリエの資格を取得。野菜ソムリエ歴・約10年。今までに、高級スーパー青果売り場・農園・ハーブ園などに勤務し、生産から販売まで、幅広く経験。現在は、2人の姉妹のママをしながら、野菜と食、子どもや暮らしに関する記事を中心に、野菜ソムリエWEBライターとして活動。忙しいママでも、野菜をおいしく楽しく取り入れられるレシピや暮らしのヒント、簡単に、親子で野菜を育てる楽しみ方などを提案しています。また、バナナソムリエとしても、レシピ開発や魅力を発信中。趣味の家庭菜園は、10年以上。埼玉で、薪ストーブを活用した木質バイオマスエネルギーによるロハスな暮らしを実践中。
Related posts
離乳期からはじめよう!「年齢別」に押さえたい食育のポイントとは?はIt Mama(イットママ)で公開された投稿です。