じっとしていても汗が出てくるくらい暑い毎日。お出かけするときはもちろん、おうちの中にいても熱中症対策のために水分補給は欠かせない時期ですね。こまめに飲むときは、手軽に持ち運べて、フタを開けてサッと飲めるペットボトル飲料はとっても便利。みなさんも大いに利用していることと思います。
でも、ちょっと待って! 実はこの時期にペットボトル入りの飲料の扱い方を間違えると、食中毒になってしまう危険性があるんですよ。
今回は、菌の増殖の研究結果を元に、意外とやってしまいがちな“食中毒になりかねないNG行動”をご紹介します。
■48時間後から菌が増加!
水に関する情報を広く社会に啓発していく活動を行っている“水を考えるプロジェクト”が2015年7月に行った検証実験によると、口をつけたペットボトルを室温25℃で72時間放置すると、菌の個数が約8,000個にまで増殖することがわかりました。
この調査結果に対し、首都大学東京・客員教授の矢野一好先生は「高温多湿の夏に外出するときは、ボトル水を持ち歩くことも多いが、直接口をつけて飲む『口飲み』はできる限り避け、『口飲みした場合は、少なくとも当日中には飲みきるように」とコメントしています。
雑菌が増えるポイントは、水分・温度・栄養の3つ。今回の実験では、ペットボトルに入っていたのは水でしたが、ジュースなどは糖分が多い分、水よりも雑菌が繁殖しやすくなります。また、25℃よりもさらに気温が高くなると、思っていた以上に早く菌が増える可能性もありますので、子どもが飲むようなジュース類は開封後できるだけ早く飲み切るようにしましょう。
■菌が増えちゃうNG行動3つ
市販のペットボトル飲料は基本的に飲みきったら捨てれば良いだけですが、ペットボトル同様、この季節子どもが口をつけるものには十分に注意が必要です。ここでは、うっかりしていると菌が増殖してしまうNG行動を3つご紹介します。
(1)いつ開封したか覚えていない飲み物が冷蔵庫にある
2リットルタイプの大型のペットボトルに入っている水やお茶を水筒に移し替えている方も多いと思いますが、その飲み物いつ買ったか覚えていますか? 食べ物よりも分かりにくいですが、水やお茶も腐ります。たとえ、冷蔵庫に入れていても、菌はゆっくりと増殖するので、いつ開封したのか思い出せない飲み物は飲まないようにしましょう。
(2)水筒は使う直前にササッとゆすぐだけ
最近は直接口飲みできる便利な水筒が多いですが、これらはペットボトルと同じようなものなので、扱いには特に注意。
使う前にバシャバシャと水で簡単にすすぐだけのメンテでは汚れがきちんと取れません。残ってしまった汚れや水垢は、菌やカビの温床に……! 専用のブラシや柄の長いブラシなどで隅々まできちんと洗いましょう。
また、ゴムパッキン部分があれば、なるべくこまめに外して洗いましょう。濡れたまま使用することも食中毒の原因になるので、きちんと乾かしてから使いましょう。
(3)哺乳瓶やトレーニングカップは消毒しているから洗わない
哺乳瓶やトレーニングカップはパーツが細かいので洗うのは面倒ですよね。煮沸消毒したり、専用の消毒液につけているママは多いと思いますが、専用のブラシなどで洗うことも忘れずに。
こちらも水筒同様、きちんと乾かしてから使うようにしましょう。
いかがでしたか?
飲み物でも食中毒の危険性があります。口をつけるものをしっかり洗ったり、なるべく早く飲みきるようにして、食中毒を防ぎましょう。
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【参考】
※ 飲みかけのペットボトルは細菌の温床 !? – @Press
【著者略歴】
※ 藤田光樹・・・ママ野菜ソムリエライター。独身時代に、野菜ソムリエの資格を取得。野菜ソムリエ歴・約10年。今までに、高級スーパー青果売り場・農園・ハーブ園などに勤務し、生産から販売まで、幅広く経験。現在は、2人の姉妹のママをしながら、野菜と食、子どもや暮らしに関する記事を中心に、野菜ソムリエWEBライターとして活動。忙しいママでも、野菜をおいしく楽しく取り入れられるレシピや暮らしのヒント、簡単に、親子で野菜を育てる楽しみ方などを提案しています。また、バナナソムリエとしても、レシピ開発や魅力を発信中。趣味の家庭菜園は、10年以上。埼玉で、薪ストーブを活用した木質バイオマスエネルギーによるロハスな暮らしを実践中。
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