心地よい日差しと秋らしいちょっと冷たい風も吹くようになり、公園遊びやお散歩がしやすい季節になってきましたね。
スーパーに並ぶお野菜たちも、サトイモや栗、サツマイモなど、ほっこりとしたものが並び始めました。
今回は、そんな秋野菜の中から“サツマイモ”をおいしく楽しめるレシピをご紹介したいと思います。
■サツマイモの甘みは加熱方法がカギ!
そのまま蒸かしただけでも、十分おいしいおやつになるサツマイモ。
なにかと忙しいママですから、レンジで“チン!”としたいところですが、そこはちょっとひと手間かけて、蒸すことをおススメします。
というのも、サツマイモの甘さのもとは“アミラーゼ”という成分なのですが、この成分は、ゆっくり加熱することで糖化がすすみます。
ですので、蒸すことで、甘さがぐーんと引き出される、ということなんですね。
ちなみに、掘りたてのサツマイモもまだまだ甘みが不十分。
貯蔵することで甘みが増しますので、掘りたてをいただいたりしたときは、2~3週間段ボールなどに入れて冷暗所で寝かせてからいただくといいですよ。
■離乳期から使えるサツマイモレシピ
(1)離乳期 「さつまいものピュレ」
材料
●サツマイモ・・・2本(約400g)
●砂糖・・・40g
●牛乳・・・250cc
●バニラオイル・・・少々
作り方
1・・・サツマイモは皮をむき、適当に輪切りにして、火が通るまで煮る。
2・・・スッと竹串が通るようになったら、お湯を捨て、牛乳・砂糖・バニラオイルを加え、軽く煮立たせる。
3・・・ハンドミキサーでなめらかになるまで攪拌したらできあがり。
できたてでも、冷めてもおいしいです。お子さんの好みで、牛乳を多めにしたり、調整してみてください。
ママのおやつにもピッタリ。甘さ控えめなので、生クリームやバニラアイスを添えてどうぞ。
(2)幼児期「さつまいもごろごろ鬼まんじゅう」
材料
●サツマイモ・・・1本(約200g)
●小麦粉・・・60g
●砂糖・・・大さじ2
●塩・・・ひとつまみ
●水・・・大さじ2
作り方
1・・・サツマイモを1~2cmの角切りにして水にさらす。
2・・・1の水を切り、ボウルに入れ、砂糖をまぶし、15分ぐらいおいておく。
3・・・2にすべての材料を入れ、混ぜ合わせる。まとまりにくかったら、水を少し加える。
4・・・ワックスシートの上に、ひと口大ぐらいの生地を乗せ、蒸し器で15分ほど蒸す。サツマイモに竹串がスッと通るぐらいになったらできあがり。
東海地方の郷土菓子です。
お砂糖控えめ、その分サツマイモを多く、優しい甘さでしっかり満足できる分量にしました。
(3)幼児~ママに「焼いも風味おこわ」
材料
●米・・・1合
●もち米・・・1合
●サツマイモ・・・1本(約200g)
●酒・・・大さじ2
●しょうゆ・・・大さじ1
●みりん・・・大さじ1
●塩・・・小さじ1/2
●サラダ油・・・少々
作り方
1・・・2cm角ぐらいに切ったサツマイモを水にさらしておく。
2・・・フライパンにサラダ油を熱し、中火で1のサツマイモを炒め、焼き色をつける。
3・・・炊飯器に、研いでおいた米と調味料を入れ、分量の水を加える。
4・・・2のサツマイモを加え、炊いたらできあがり。
ベーコンを加えると、お子さんに喜ばれる味に。もち米がなかったら、普通の白米でも大丈夫です。
■地方によって特徴のあるサツマイモ
サツマイモは地方によって、いろんな品種があり、おいしさもいろいろ!
●ベニアズマ・・・関東を中心に栽培されています。ホクホクとした食感が特徴。
●鳴門金時・・・徳島県の特産。関西を中心に出回っています。粉質で甘みがあり、ホクホクとしています。
●五郎島金時・・・石川県で栽培されており、加賀野菜のひとつ。しっとり感があり、しっかりとした甘みもあります。
●安納イモ・・・種子島で栽培されています。非常に高い糖度と、ねっとりとした食感が特徴。
代表的な品種を挙げましたが、世界には3,000~4,000種、日本で栽培されているものでも数十種類もあるといわれています。
旬の時期に、いろいろ試して、好みのサツマイモを見つけるのも楽しいですね。
美容や風邪予防に効果的なビタミンCが豊富なサツマイモ。
加熱しても壊れにくいので、効果的にビタミンCを摂ることができます。
また、豊富に含まれる食物繊維は便秘予防に強い味方。
風邪を引きやすくなる季節の変わり目に、ママも赤ちゃんもサツマイモをたくさん食べて、上手に風邪予防していきましょう!
(藤田光樹)
【関連記事】
※ いざという時に!野菜ソムリエ直伝「子どもが病気の時に食べやすい、消化にいい食事レシピ」3選
※ 初めての「離乳食準備」するなら!先輩ママがオススメする食器とスプーン5選
※ ハムやソーセージっていつから食べられる?離乳食時期の「ママあるある」疑問を解決!
※ カボチャより断然ラクに調理できちゃう!今話題のバターナッツが離乳食で大活躍
【PICK UP! Sponsored 記事】
※ 秋は髪トラブルも気になる!産後の髪を救う、楊貴妃も飲んでいた「奇跡の漢方」を発見
※ マイカー点検は家族への愛情!子どもの命を守るためにできることとは?
※ 産後10kg減の後藤真希も愛用!ママたちの間で話題の「頑張らないダイエット」とは?
【著者略歴】
※ 藤田光樹・・・ママ野菜ソムリエライター。独身時代に、野菜ソムリエの資格を取得。野菜ソムリエ歴・約10年。今までに、高級スーパー青果売り場・農園・ハーブ園などに勤務し、生産から販売まで、幅広く経験。現在は、2人の姉妹のママをしながら、野菜と食、子どもや暮らしに関する記事を中心に、野菜ソムリエWEBライターとして活動。忙しいママでも、野菜をおいしく楽しく取り入れられるレシピや暮らしのヒント、簡単に、親子で野菜を育てる楽しみ方などを提案しています。また、バナナソムリエとしても、レシピ開発や魅力を発信中。趣味の家庭菜園は、10年以上。埼玉で、薪ストーブを活用した木質バイオマスエネルギーによるロハスな暮らしを実践中。
Related posts
【野菜ソムリエの旬ごはん #01】離乳食にも!ほっこり甘い「サツマイモ」レシピはIt Mama(イットママ)で公開された投稿です。